人毛と人工毛(化繊)

人毛と人工毛(化繊)の違いについて

ウィッグの価格帯を大きく二分する素材があります。それが人毛と人工毛(化繊)。
ウィッグの大きさやベースがなんであれ、毛髪が天然のものは価格が高く、人工の化繊毛は安くなります。
この2種類の毛髪について、どう違うのかを詳しくみていくことにします。

まず、洗ったあとに「カールやウェーブが保持できるかどうか」。
こちらは人工毛(化繊)に軍配が上がります。
人毛はヘアアイロンやカーラーで巻いても、湿度が高い日や洗髪後はそのカールを保持できず、もとのスタイルに戻ってしまいます(もともとカールがついたウィッグを購入した場合は、かなりの期間カールを保つことができます)。

しかしながら、「ウィッグの見た目と手触りが自然かどうか」は人毛の圧勝です。また、自毛と同じように市販のヘアトリートメント剤やワックスが使用でき、ヘアドライヤーやヘアアイロンでのスタイリングも可能です。

下記の表に人工毛と人毛の主な違い、そしてメリットデメリットをまとめました。
ウィッグを当店から、または他店から購入される際に参考にしていただけたら、と思います。

人毛 人工毛(化繊)
どれくらい、保つの? 1年前後を目安にしてください
(使用状況、環境によって大きく異なります。また、男性用ヘアシステムは使用状況が過酷になりやすく、寿命が短めです)
1〜3ヶ月程度を目安にしてください。
スタイリングはどちらが楽? 人毛は、自毛と同じようにスタイリングができます。
雨の日や、湿気がある日は、ヘアアイロンで作ったカールが長持ちしないところも、自毛と同じです。
天候や湿度に関係なく、ストレートはストレートのまま、カーリーヘアはカールがかかったままを保ちます。
ストレートヘアーにカールを付けたり、カーリーヘアをストレートにすることはできません。
アイロンやドライヤーなどの、熱を持つツールは使える? はい、自分の髪と同じように使えます。 ほとんどの化繊毛は、熱に当たると溶けてしまいます。また、「耐熱(ヒートレジスタンス)」と表記されたものでも、アイロンでまったくカールがつかないことはよくあります。
ヘアダイ(染めること)は可能? 基本、大丈夫です。が、商品によってはすでにヘアダイなどのケミカルなトリートメントが施されています。その場合は思った色に染まらないばかりか、髪に大きなダメージを与えてしまうことにつながることがあります。染めることを視野に入れる場合は「ナチュラルカラー」のウィッグを選ぶのが無難です。 染めることはできません。無理に染めると、取り返しのつかないダメージを与えることになるでしょう。
自然に見える? はい、フルウィッグはとてもナチュラルに見えます。部分ウィッグであれば、自毛と色をマッチさせることで区別がつかなくなります。光の透け方も自毛と同じですので、テカリすぎて不自然に見えることもありません。 エクステのように、自毛とブレンドする場合はかなりごまかしがききます。フルウィッグや部分ウィッグの場合は独特の「テカリ」でバレてしまうことが多いです。
お値段は? ウィッグリリアでは、部分ウィッグやヘアシステムで5万円前後から。高い価格帯でもロングヘアー・フルオーダーのフルウィッグで10万円〜15万円くらいが目安となります。 ウィッグリリアでのお取り扱いはしていませんが、一般的に数千円から手に入ります。

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